かのジョージ・ソロスのパートナーで、バフェットやソロスと並ぶ世界3大投資家とも称されるジム・ロジャーズ氏の来日講演に行ってきた。
米国から日本に到着し、講演を2本こなして、そのままスイスへ飛ぶという強行日程。さすがの大人気で、5,000名以上の応募があったため抽選となる始末。
有り難くも資産運用会社の方から個別にチケットを頂いたので、参加させて頂いた。
ジム・ロジャーズ氏を知ったのは、もともと自分が学生時代より世界放浪旅をしていて、旅に関する本が好きだったから。
ロジャーズ氏は世界1周の旅を2度にわたって成功させており(1回目バイク・2回目車)、ギネスにも登録されている。
ジム・ロジャーズ公式サイト:『The Millennium Adventure』
そして、その2度の世界旅に関する著書も出している。
冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 日経ビジネス人文庫

冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見

単なる旅行記ではなく、ロジャーズ氏ならではの視点で世界各国の情勢や政治・経済、人々の暮らしや文化、そして投資に関する考えが書かれているので、世界に対する物事の見方として参考になる本。
最近、よく弊社のWEBサイトを見られて、不動産(現物やREIT)や商品先物(コーヒー・ガソリン・金など)のセールスの電話をかけてこられる方が多い。
他にも何人か名前が載っているのに何故か自分ばかり。
(※1番年下だから売りやすいと思われているのかもしれない)
大体の方の説明は、過去のチャートの値動きから理論値上で弾き出した予想をベースに「これからまだ値上がりする」とのテクニカル分析的なお話。
しかも、「今買わないと機会を失って損をします」と焦らそうとしてくる。
「絶対に勝てますか?」と聞くと、「絶対に勝てます。だからお薦めしているんです」と答える。
そういう場合、いつも同じ質問をするようにしている。
「どうして今すぐ会社を辞めて自分で投資しないんですか?絶対に勝てるなら10億くらい借金して全額投資して大儲けした方が、会社から給料もらってるより断然いいと思うんですが」と。
大体の方は絶句するが、少し機転が利く方の場合「自分が投資して儲けるよりも、お客様の喜ぶ顔を見ることが幸せなんです」と答える。
別に相手を打ち負かそうとかどうとかには全く興味はなく、単に「絶対に勝てる」と自分が思っている案件を何故自分で拾わないのか、純粋に疑問に思う。
自分でも投資していて「良いから人にも薦める」というなら分かるが、今のところそういう営業マンの方は居ない。
(※インサイダーに問われるから投資自体が無理なのかもしれないが)
今回、ロジャーズ氏の講演は彼自身が世界各地を自分で見て回った経験と、それを起点として彼自身のネットワークで調べ上げた情報から、今後の世界情勢を踏まえた彼自身の投資戦略について語ってくれた。
投資というよりも、今後ビジネスをしていく上でも世界の情勢については知っておかなければならないので、参考にさせて頂こうと今回の講演のベースになっている彼の最新著書を読ませて頂いた。
大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代

今の原油高の本当の理由、中国の台頭、インドとロシアの裏側、ブラジルが握る新エネルギー経済、米国の政治・経済の実態、世界の需給関係など、重要なことを学ばせてくれる。
ビジネスのみならず、我々が生活をしていく上で必読の内容だった。
講演で印象的だったのは、「18世紀はスペインとポルトガルの時代、19世紀はイギリス。そして20世紀はアメリカの時代だった。21世紀は間違いなく中国の時代になる。実際、私は4歳の娘に中国人の乳母をつけており、娘は既に中国語が堪能だ」という言葉。
確かに、今後を考えると英語だけでなく中国語は必須の言語。
楊(ヤン)くんに猛特訓してもらう日が近々やってくるかもしれない。